新雪の氷ノ山 報告:伊能

 この3月最後の週末は、唐松岳に行きたい気持ちでいっぱいだったけど、異例の寒気団が南下、冬山に逆戻りの様相なんで、諦めました。
 でも、どこかに行きたい気持ちを抑えきれずに、近くて雪のありそうな氷ノ山に行こうと土曜の夜決断しました。(^ ^ゞ ポリポリ

GPSによる軌跡


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【日  時】 4月1日(日)前夜発日帰り
【場  所】 氷ノ山(東尾根ピストン)
【地  図】 「若桜」「氷ノ山」「戸倉峠」「岩屋堂」
【天  気】 晴れたり曇ったり
【メンバー】 伊能(単独)
【コースタイム】
       福定登山口 5:45 → 6:15 国際スキー場ロッジ 6:20
       → 7:40 東尾根避難小屋 7:50 → 9:05 1250m地点
       → 10:15 山頂 10:50 → 11:55?東尾根避難小屋 12:05
       → 12:55 スキー場ロッジ → 13:15 登山口  

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●現地まで 
 自宅を午後10時半に出る。猪名川町から三田、篠山、柏原と奥に進むに従って、月がだんだん陰ってきて、遠坂トンネルを越えたら、大粒のボタン雪になった。
 ちょっと不安になるが、「明日は、晴れるはず」と車を進める。
 氷ノ山国際スキー場のリフト乗り場から先は、完全に雪道。動けなくなったらどうしようとドキドキしながら、何とか登山口にたどり着く。所用時間約3時間、距離130キロ、結構近いもんだ。
 シュラフも持参していたが、面倒なんで掛け布団にして車中仮眠。

●東尾根まで

 気がつくと、空がしらみ始めていた。時刻は5時過ぎ。コンビニで調達したおにぎりとサンドで簡単に朝食を済ませ、シールを装着して出発。
 最初は林道歩き。30分弱で国際スキー場のロッジに着く。右のゲレンデがふっくらと雪を抱いて滑れたら気持ちよさそう。
 朝日がでてきて、日焼け止めを丁寧に塗り、夏道に沿って東尾根へ取り付く。

 これが結構しんどい。昨晩のものと思われるトレースがあり、それに沿って登っていくが、傾斜が急でシールでの登りはきついところがある。
 頑張ったが何回かスキーをはずして、脇に抱えてツボ足で登る。
 
 尾根にやっと出たと思ったら避難小屋があった。小休止して、エネルギー補給。思ったより時間と体力を使ってしまった。
 北方に鉢伏がくっきりみえる。

●山頂へ
 
 ここからは幅のあまりない尾根道になり、小刻みなアップダウンを繰り返しながら登っていく。トレースはないに等しい。やはり、傾斜の関係で何回かスキーをはずす。
 でも、ここではそれより、小さな吹き溜まりを乗り越すのに体力を消耗してしまった。 
 北風で大きな木の南側には点々と吹き溜まりが出来ている。それを乗り越えるのに、スキーの先をあげなきゃならん。あげない場合は、強引に潜り込んだ板を引き上げることになる。最初は元気よくあげていたんだけど、だんだん疲れてくる。ひとつひとつは大したことないのだけど、その積み重ねが、後でえらく効いて来た。

 痩せ尾根も終わりの地点に、5−6人用のテントが一貼り。トレースの主のようだ。

 そこからは、幅の広い尾根になる。しかし、最初は傾斜が結構あり、トレースどおりには登れない。斜登高を繰り返しながら、登っていく。振り返ると、テントがすぐそばにある。(ー_ー)!! 前だけを見ることにしよう。

 やっとの思いで一つピークを登り切ったところで、テント主のグループが降りて来た。
 「今日の新雪は楽しめますよ。」と言ってもらえるが、その技量が。。

 そこからは、なだらかな傾斜。本来なら気持ちよく、シールを効かせて登れるところだが、吹き溜まりを突破するのに消耗したため、全くペースが上がらない。
 おまけに、右足の付け根が痛み出してきた。一歩一歩、足を前に引き上げるのが苦痛になる。
 GPSの山頂までの距離表示を励みにしながら、テン泊グループの往復でしっかりかたまったトレースを頼りに、休み休み登る。
 山頂付近は、ガスに包まれているが、振り返ると東側は見通しがいい。
 樹氷も、真っ白に輝く。

 1.3→0.9→0.7→0.5 休んでいたら減らないGPSの距離表示だが、足を動かしている限り、少しは減っていく。
 そして、0.2 いや 0.3 かな。(老眼ではっきりみえない。)
 どっちだろうと期待思いを巡らせながら、小さなピークを越えると、三角屋根の山頂小屋が見えてきた。200メートルが正解だったんだ。\(^o^)/

 山頂には、だれもいない。小屋の記録簿には、先ほどのグループ(兵庫労山)が8:10に到着したと記してある。「4月とは思えないラッセル。ブン回しは無理。。」との記述。

 腹ごしらえと思うが、疲れて食がすすまない。おにぎりとお多福もちを何とか詰め込む。
 さくランコンビは、遅いなぁ、、寝坊してんかな。。でも、待っていると下山が遅れる。。 ということで、シールをはずして滑降体制へ。。

●いざ滑降。。?

 新雪を蹴散らせて、格好良く、颯爽と。。という気持ちは一杯だが、現実は厳しい。
 滑り出して、ものの20メートルでスキーがめり込んで転倒。転倒すると、スキーをはずさないと、起きあがれない。
 やっとの思いで、起きあがるが、また、バランスを崩して、スキーがめり込んで転倒。。
 最中雪も、滑れないが、すぐに雪だるまができそうな重い新雪はもっと滑りにくい。

 しかし、ころんでも雪はもう春の雪。まるで、柔らかいベッドに寝ているよう。見上げると、樹氷と青空のコントラストが美しい。

 結局、後方加重のボーゲンというかっこわるくて、疲れる滑りしかできないが、最後はそれにも慣れて、ちょっと満足。

●担いで下山

 例のグループ(労山)のテン場から先の尾根もスキーで下ろうと考えたが、横滑りもできず、すぐにスキーがめり込む状態では私の技量では、とても無理。
 あっさり諦めて、ザックにくくりつけて下山。
 尾根をはずれて、スキー場のロッジのちょっと手前まで、担いで下山しました。
 最後は林道をストックの押しで滑って、登山口に到着。
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 気持ちのいい滑りはできなかったけど、新雪で気持ちのいい山行になりました。



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